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2009年7月 6日 (月)

『33個目の石』 森岡正博

 先日、秋元順子 『愛のままに・・・』をレンタルしようと ツタヤ涌谷店に行った。陳列棚が良く分らないので、店員さんに訊ねると親切に案内してくれた。レンタルと販売があるそうで、レンタルの方は7本の内4本が貸し出し中であった。意外と貸し出しはおおいそうである。
 「私もアラカンだからね、こういう人がいると元気になるよ」と言うと、とてもそうは見えないと言う。まあ、お世辞であろうが、ツイ、ファーストアルバムの方は買うことになってしまった。

 序に、書店の方をブラブラ見て歩いていると、一冊の本の前で足が止まってしまった。

 

33個めの石 傷ついた現代のための哲学 Book 33個めの石 傷ついた現代のための哲学

著者:森岡 正博
販売元:春秋社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


 思わず椅子に座り込んで、半分ほどを一気に読んでしまった。
何れのテーマも見開き2頁を一節として、4節の構成になっているので、非常に読み易いと言える。33個目の石とは何か?確かにどこかで読んだ記憶があったが、思い出せない。
2007年にアメリカの大学で、学生による銃の乱射で、32人の学生・教員が殺害された。乱射した学生は自殺をしたという事件である。

 大学での追悼集会では、33個の石が置かれて花が添えられた。被害者は32人であったが、もう一つの石は加害者のために置かれたという。殺害した犯人も、その家族も、この狂乱した現代社会の被害者であるという考え方に、私も著者と同様に大きな救いを感じることができる。
 著者のエピローグによれば、この33個目の石は何度も持ち去らわれたが、誰かが次々と33個目の石を置いて行くという。

 実は、この『33個目の石』 を読み終わってから、まったくブログの更新が出来なくなってしまった。
 一つ、ひとつのテーマがあまりに重過ぎるのである。
 Ⅰ 赦すということ 自殺について 33個目の石 恐怖を消す薬 脳と幸福 「人道的な戦争」
子どもの命 人間と自然 パンドラの箱を開けるロボット 差別と偏見 英語帝国主義 ナショナリズム
Ⅱ 監視カメラ 「君が代」と起立 男らしさ、女らしさ おしゃれと化粧 中絶について 不老不死は幸せか 故郷 都市の本性 異邦人である私 加害と被害 哲学とは
 そして エピローグ 33個目の石、ふたたび
 納得できるところも多いが、どうしても納得出来ない部分もあって、重く、心に引っ掛かるのである。

森岡正博サイト
   http://www.lifestudies.org/jp/




 

 

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